不定期な小言3.x(β)

「MX映らねえ」と嘆く20代男性のブログ。

【PDF】代表取締役社長の逝去および異動に関するお知らせ(訃報)(任天堂公式サイト)

自分の目を2、3回疑ったニュース。だって先月もNintendo Digital Eventに出てたじゃない!


岩田社長が任天堂の社長に就任したのが2002年のE3の時。
たしか「マリオサンシャイン出るのかー風のタクト出るのかー」とか思ってた頃に、
急に社長交代のニュースが出てきて衝撃を受けた覚えがあります。
ゲーム業界的にはGCPS2Xboxの3機種が現役な頃で、
ソニー陣営が「ゲーム戦争は終結した」みたいなことを言っていて、
そもそも終結ってなんで?とか思いつつも、PS2が一歩先を行っていたのは否めなかった頃。
携帯ゲーム機こそGBAの独り勝ち状態でしたがその後PSPが登場、
どっちが先だったか覚えてませんが任天堂もDSを発表し、
最初は「2画面になっただけで新しさがまったく感じられない」のような酷評が多かったと記憶しています。
Wiiもそんな感じの否定的な意見が見られてたかな。
結果として携帯機はDS発売後もそれなりの需要をキープし続け、
家庭用機もWii発売後にユーザを増やしてきた、大体そんな印象があります。
ここ数年はスマホの台頭が目立ちますが、時代の流れに乗るようにDeNAと提携したり、
ソーシャルゲーム主体に切り替えるわけではないんだというアピールとしてNXを発表したりして、
今後もゲーム業界をけん引していくメーカーとしてさらなる一歩を踏み出す・・・予定だったのでしょう。


任天堂の社長になってからは常に苦境に立たされ、そこから立て直してきた人でした。
考えてみればHAL研究所でも社長就任時は経営赤字、そこから黒字に立て直してきた人でもありました。
新しいことを試しては世間から心配され、
それでも世間を納得させて驚かせて喜ばせる任天堂らしさを引き継いできた人でした。
任天堂を世界の娯楽会社に変えてきた人たちはまだまだいるから急に不安になるわけではないけれど、
それでもこの人が亡くなったというのは任天堂どころかゲーム業界の大きな損失。
DeNAとの連携やNXなどやり残したことはあるはずですが、
示す道が出来ていたのならばきっと上手く行くはずです。


ともあれ岩田社長、今までお疲れ様でした。安らかにお眠りください。